2013年06月11日

岩の原葡萄園(新潟県上越市)

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【特徴】
明治から続くワイン醸造所でワインを堪能
【住所】
新潟県上越市大字北方1223番地
【日付】
2013年5月
【駐車場】
3,40台
【遊具】
無し
【トイレ】
きれい

【レポート】
 岩の原葡萄園は歴史の古い葡萄園で、明治時代に拓かれました。地元の富豪、川上善兵衛氏によって、小作農家に対しては副業収入の提供を、国家に対しては殖産興業(葡萄の国産化により海外からの輸入を削減)を目指し、自分の庭をつぶして葡萄園に変えました。奇岩銘石の庭だったことから「岩の原」という名が付いたといいます。
 善兵衛は、私財を投げ打って雪国の新潟に適した葡萄とワインを研究し、マスカットベーリーA・ブラッククイーンなど、現在も国産ワインの原料となっているほどの優れた品種を開発し、「日本ワインの父」と呼ばれています。
 品種開発は長い年月と多額の資金を必要とするために、善兵衛の財産は破産寸前に陥りますが、善兵衛の事業に将来性を見た鳥井信治郎(サントリー創業者)は全面的に支援し、事業を継続させました。
 サントリーワインや、山梨のワイン農場建設も、川上善兵衛の影響を強く受けています。

 岩の原葡萄園は、上越市街地から車で30分ほどのところにあります。

 延々と水田が続く頸城平野の隅、小高い丘にブドウ畑がワサワサと広がっています。

 何年か前に一度訪れたきりだったので、その後どうなったか見に行きました。
 駐車場。GWなのでワインショップ前はそこそこ車が止まってましたが、それでも満車ではありません。
 私はGWであっても混んでるところが嫌いなので、これくらいの微妙な感じが好きなのです。
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 全体図はこの通り。
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 中央にワインショップやワイン蔵、レストランなど観光用の中心施設があって、それらを取り囲むようにしてブドウ畑が続いています。

 瀟洒な外観のワインショップ。以前来た時と変わりません。
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 ワインの試飲ができます。キッチリ飲める有料バージョンと、小さいグラスでチビチビ飲める無料バージョン(グラス代200円。グラス返却時に200円も返金)があります。無料バージョンで試飲しましたが、そこそこ満足できました。

 ショップお隣のガーデンレストランに入ろうとしたら、1時もとっくに過ぎたというのに10組待ち(わりと回転は早いようです)。身重の妻が呼ばれるのを待っている間、子供たちが「オタマジャクシを見つけた!」とか「山の上に行ってくる!」と騒いでどこかに行ってしまいました。千葉の自宅の周りでは目にすることのない水田が、すぐそこにあるわけですし、千葉には山がほとんど無いですから。当然です。
 試飲で酔眼になった私は子供たちを探しにフラフラと。
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 山の上へ。山上には展望台があります。
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 なんだ? この奇怪な装置は?
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 案内板によると、ブランデーの蒸留装置(昭和50年まで現役だった)だそうで。ワインをスチームで熱することで蒸発させたアルコールを、装置の別の部分で冷やして凝縮させます。これを2回繰り返してアルコール度を高めたものがブランデーの原酒になる、とありますな。
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 明治天皇に献上したことで「菊水印ブランデー」として有名になりました。現在でもブランデーを造っていて、ブドウの香味をそのまま残した高級ホワイトブランデーなのだそうです。

 ブドウ畑に囲まれた坂道を上っていきます。
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 ちょっと面白くなるくらい、ブドウ畑だらけです。
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 「ブドウ畑」というのは何だかオシャレな感じがしますな。なんでかな。やっぱり、ブドウの向こうにワインの姿が見えて、ヨーロッパな印象がするからかな。

 お酒で良い気分の時は、思考する内容は大したものではありません。ブドウ畑=ヨーロッパ論はサッサと打ち捨て、展望台へ。
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 頸城平野の水田が見渡せます。方向を変えれば、日本海も遠望できます。
 四阿でお弁当を広げてる人もいました。子供たちもここで遊んでいました。

 大正天皇行啓記念碑
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 大正天皇(当時は皇太子)行啓は、善兵衛氏にとって一世一代の誉れの場でした。ただのお金持ちなら、川上善兵衛氏くらいの人は他にもいたことでしょう。志を以て事業を起こし、それが現在も続くにふさわしい内容だった、ということを、この記念碑が証明しているようです。

 しかし酔眼の人間の感動は、長くは続かないのです。再びガーデンレストランへ。
 30分ほど待って、店内に入ることができました。
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 バイキング+ワインの店です。料理はソコソコですが、食べ放題でボリュームがあります。ワインは岩の原葡萄園の誇り「深雪花」やプレミアムワインの「ヘリテイジ」を出してくれます。ワインのコルクを抜くと、コルクは無地(普通のワインでよく見かける色んな刻印とか全くありません)。私は知識がありませんが、おそらくは蔵出し直後のワインなのでしょう。いや、たとえ間違ってても、そう思い込もう。その方がおいしく感じてお得だから。
 このレストランは仮設というのか、屋根は天幕で、壁はありません。外気が吹き抜けです。半分屋外ともいうべきところ。屋外でワイン飲んでるような気分になれて、それがまた、おいしい感じを引き上げてきます。

 川上善兵衛資料館が隣接しているのですが、時間が無く、周れませんでした。それはまたの機会に。
 帰りは身重の妻に車を運転してもらい、私は酔い潰れておりました。。。マズくないか?


【評価】
アクセス:5/5点
散歩に向いているか:5/5点
子供と遊べるか:2/5点(お酒飲がメインですから)
総合評価:5/5点(レストランが意外に良かった。お酒飲める人なら5点)


【地図】



【他サイトでの紹介】
前回、岩の原葡萄園へ行った時の記録

【行く前に読むと豊かな経験ができる本】
川上善兵衛伝←私の書評ブログへのリンク
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川上善兵衛伝 (サントリー博物館文庫)
木島 章
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posted by 江戸川半舗 at 16:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ちい散歩(北信越) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
江戸川半舗 サイト管理者 様

突然メールをいたしまして申し訳ございません。

新潟県上越市観光振興課と申します。

リンクのお願いをさせていただきます。

高田開府400年のホームページ、フェイスブックを
作成しております。400年の歴史を紹介していく中で、
近々、岩の原葡萄園を取り上げます。

つきましては、貴ブログの「岩の原葡萄園」のページを
リンクさせていただき、ご紹介させていただきたく、
御許可をお願い申し上げます。

よろしくお願い申し上げます。
Posted by 新潟県上越市観光振興課 at 2014年02月20日 11:09
新潟県上越市観光振興課 ご担当者様。
リンクの件、異存ありません。
リンクの仕方についても要望ありませんので、ご自由にやってください。
Posted by 江戸川半舗 at 2014年03月09日 22:41
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